私たちの研究二課では主に赤外線を用いたガス検知センサの研究開発を行っています。二課では他にも、イオン化したガスの移動時間で物質を分析するIMSや、光の干渉縞でガス濃度を測る光波干渉計など、幅広い検知原理のセンサを研究しています。
私の担当は赤外線センサで、現在は次の主力となるセンサモジュールの開発プロジェクトに加わっています。これは当社のさまざまな検知原理のセンサの外形や構造を、定置型もポータブル型も含めて統一しようというものです。こうすることで本体設計もある程度共通化されるので、非常にメリットがあるのですが、赤外線による検出器は原理的に、大きいほうが感度を高くしやすいため、小型化しながら精度を維持、向上させるのは難しく、一から作り直すような苦労をしながら取り組んでいます。