Q1.次回の意気込み

私は高1から物理チャレンジに参加しており次回で3回目になりますが、総合1位の「物理チャレンジ大賞」を目標にします。今回の本選では実験試験では1位と僅差でしたが、理論試験では3位ではあるものの1位と大きく点差をつけられてしまいました。現在参加している国際物理オリンピック日本代表選抜での経験も生かして、次回はより高得点を取りたいです。

Q2.応援メッセージ

物理チャレンジは物理の競技としての面だけでなく、物理が好きな仲間と出会える場所でもあります。私が参加した回は残念ながら2回ともリモート開催でしたが、過去にJPhOに参加した先輩方の話では、本選の合宿でテーブルゲームなどで親睦を深め、大会が終わった後も交流が続いているそうです。また、予選や本選では高校で習わない高度な内容を高校生でも解けるように誘導がつけられたものが出題され、解くことができてもできなくても、物理が好きなら間違いなく楽しむことができるでしょう。入賞できればその後の自信にもなるし、入賞できなくても全力で物理を楽しんだという貴重な経験を得られます。参加する皆さんの健闘を祈っています。

Q3.面白いと感じるとき

実感の湧くものを物理で計算するときに面白いと感じます。例えば水中を伝わる波や剛体など、実在する物体の運動や振る舞いを計算によって求めるとき、他にも生物などの複雑な対象を簡単なモデルに置き換えて計算するときなどです。また、研究者がやるような実験をした経験はありませんが、JPhOや代表選抜の実験試験にも多くの面白い問題があります。実験試験は長時間の精密な作業が求められるため忍耐力が必要ですが、力学や電気回路のブラックボックスの内部を測定値の解析によって特定することができたときや、実験で得られたグラフと理論的な計算の結果が一致したときに面白いと感じました。

Q4.役に立つと感じるとき

物理を勉強し始めるまでは世の中で活躍する様々な技術をあって当然のもののように捉えていましたが、勉強するにつれて、物理学がいかに人間社会に役立っているかに気付くようになりました。例えば気象予報に使われる熱力学やコンピュータに使われる半導体、超伝導リニアなどの原理を学ぶことで日常生活を支える物理の偉大さや更なる可能性を感じます。