皆さんは、学問にもコンテストがあることをご存知ですか?
この記事では、物理のコンテストである「物理チャレンジ」についてご紹介していきます。
物理に興味がある方や物理チャレンジへの参加を検討している方は、是非参考にしてみてくださいね。
物理チャレンジとは?
物理チャレンジとは、物理のおもしろさや楽しさを体験できる物理のコンテストです。
中学生や高校生を対象としており、毎年全国規模で開催されています。
課題にチャレンジする楽しさを知ることができたり、実際に活躍している研究者の話を間近で聞けるなど、様々なコンテンツを通して物理への関心を深めることができる大会となっています。
具体的な試験内容
物理チャレンジの試験は予選と本戦にわかれています。
予選 第1チャレンジ (参加費2,000円)
理論問題と実験レポート(教科書・電卓など使用可能)
↓約100名に絞られる
全国大会 第2チャレンジ (参加費5,000円)
3泊4日の合宿形式。「理論」と「実験」の試験をそれぞれ5時間で行う。
なお、理研計器賞は、物理チャレンジ第2チャレンジの理論・実験試験を総合し、高校2年生以下の最優秀者を対象に授与されます。
(※最新情報は物理チャレンジ公式ホームページをご確認ください)
上記のような内容で大会が進み、最終的に選ばれた代表選手が世界を舞台に行われる「国際物理オリンピック」の出場権を獲得します。
物理の世界大会、物理オリンピック
物理オリンピックとは、物理チャレンジで選ばれた最大5名の代表選手のみが出場権を獲得できる、物理の国際的なコンテストです。
学校やいつもの環境から飛び出し、より広い視野で物理の世界と向き合うことができるこの大会の開催は、参加する青少年の可能性を広げると共に、物理という学問そのものの社会的な認知度や興味関心を高めることに繋がっています。
物理チャレンジに参加するメリット
上記でご紹介した「物理オリンピック」への出場権を得ることができることが一番のメリットです。物理の知識が深まるだけでなく開催国の文化に触れたり、各国の代表選手たちと友達になったりする機会にもなるので、人生を豊かにする貴重な経験となるでしょう。大学院に進学したあと、物理オリンピックで知り合った友達と国際学会で再会したという例もあります。
世界大会を目指して出場を決意する方も毎年多くいらっしゃると思います。
また、物理チャレンジに参加するメリットの一つとして、大学によっては入学者選抜の論述免除や出願等で物理チャレンジの成績を活用できるという事例もあるようです。
物理チャレンジにチャレンジし、見事、賞を受賞された場合には、ぜひ積極的にアピールすることをお勧めします。(大学入試等で考慮されるかどうかは大学ホームページを御確認ください。)
物理チャレンジはここが魅力!
参加するメリットをお話していきましたが、物理チャレンジの魅力はそれだけではありません。一つずつご紹介していきます。
物理のおもしろさに触れることができる
やはり「物理チャレンジ」という名の通り、物理のおもしろさや楽しさに触れることができるのは大きな魅力の一つといえるでしょう。
難しい問題や、新たな発想力が必要とされるユニークな問題が毎年出題されているので、今まで自分の中にあった当たり前の殻を破る良い機会となるようです。
たくさんの出会い
「物理チャレンジ」では、実際に現場で活躍している研究者の話を聞く機会なども用意されています。そうした普段関わる機会の少ない「人」との出会いがご自身の将来を考えるきっかけになるかもしれません。
また、参加する選手は皆、同年代の物理が大好きな人たちです。物理の話ができる新たな友人との出会いもたくさん待っているそうです。三宅さん、揚妻さんのメッセージもぜひご覧ください。
(参考)
2021年物理チャレンジ理研計器賞受賞者 三宅智史さん のメッセージ
https://www.rikenkeiki.co.jp/physics-olympiad/interview
2022年物理チャレンジ理研計器賞受賞者 揚妻慶斗さん のメッセージ
https://www.rikenkeiki.co.jp/physics-olympiad/interview2
探究心が自然と育つ環境
実際に参加する中で、難しい問題に躓くこともあるでしょう。
そんなとき問題を解くのは自分自身ですが、難しい問題にチャレンジするのは、自分ひとりではありません。
お互いの存在を認識し、高め合いながら物理を楽しめる環境に身を置くことで、参加する中学生・高校生の探究心を育てたり、物理への関心を深めることに繋がります。
目指すゴールは十人十色です。
良い成績を目指さなくても、物理が好きであれば誰でも楽しめるコンテストであることが魅力の一つですね。
物理チャレンジに挑戦してみませんか?
いかがでしたか?
「物理チャレンジ」は資料や記事でみるよりも、実際に参加する方が何倍も楽しいコンテストです。物理が好き、物理に興味のある方は物理チャレンジ公式ホームページもチェックしてぜひ参加してみてくださいね!
ご精読ありがとうございました。
記事作成:リケチャレweb編集部